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神経科学:IL-17は線虫の感覚応答における神経モジュレーターである
Nature 542, 7639 doi: 10.1038/nature20818
インターロイキン17(IL-17)は重要な炎症促進性サイトカインであり、病原体や組織損傷に対する応答を仲介する他、自己免疫疾患を引き起こす。しかしIL-17の神経系における役割についてはほとんど解明されていない。今回我々は、IL-17が線虫の一種Caenorhabditis elegansにおいて、神経モジュレーター様の特性を持っていることを示す。IL-17は、ニューロンに直接作用して、その応答の特性や行動への寄与を変化させることができる。我々は、遺伝的不偏スクリーニングを用いてIL-17シグナル伝達経路を明らかにし、また、IL-17がハブであるRMG介在ニューロンにおいて機能することを示す。IL-17シグナル伝達を途絶させると、酸素センサーからの入力に対するRMG応答性が低下し、21%酸素濃度からの回避の持続は一過性となり、別の刺激があることを条件とする。IL-17受容体を過剰活性化すると、RMGニューロンおよび個体全体における21%酸素濃度への応答が異常に高まる。IL-17欠損は光遺伝学的にRMGを刺激することで迂回できる。成虫でIL-17の発現を誘導すると、6時間以内に変異体の異常が救済できた。これらの知見は、IL-17が回路機能と行動を調節する非免疫学的な役割を持つことを明らかにしている。

