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免疫学:線維症に関与する非典型的単球と、その運命拘束された前駆細胞の発見

Nature 541, 7635 doi: 10.1038/nature20611

単球とマクロファージは多様な機能を持つさまざまなサブセットから構成されている。これらの細胞は、末梢器官の恒常性維持、主要な免疫応答、さまざまな疾患の発症に非常に重要な役割を担っていると考えられている。こうした疾患の中でも線維症は生命を脅かす病気であるが、その発症機序はよく分かっておらず、有効な治療法はほとんどない。また、線維症の発症には単球やマクロファージの活性化が関与するが、線維症に関与する単球やマクロファージの特異的サブタイプはいまだ明らかになっていない。今回我々は、Ceacam1+Msr1+Ly6CF4/80Mac1+単球をSatM(segregated-nucleus-containing atypical monocyte)と名付け、この細胞が、単球の性質を持ちながら顆粒球の特徴を一部所持していること、C/EBPβ(CCAAT/enhancer binding protein β)によって制御されること、また、線維症の発症に必須であることを明らかにする。Cebpbを欠損するとSatMが完全に消失し、造血系細胞でのみCebpbを欠損させたキメラマウスでは、炎症は抑制されないもののブレオマイシン誘発性線維症の発症が強く抑制された。Cebpb−/− キメラマウスに野生型由来のSatMを養子移入し、ブレオマイシンを投与したところ、線維症を引き起こした。SatMは、Ly6CFcεRI+顆粒球/マクロファージ前駆細胞に由来し、新たに同定したSatM前駆細胞は、Ly6CFcεRI+顆粒球/マクロファージ前駆細胞の下流に位置しており、マクロファージ/樹状細胞前駆細胞には由来しない。我々の結果は、SatMが線維症に重要であり、その運命拘束された前駆細胞からSatMが分化するには、C/EBPβによる制御が必要であることを証明した。

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