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構造生物学:改変されたGタンパク質に結合したアデノシンA2A受容体の構造
Nature 536, 7614 doi: 10.1038/nature18966
Gタンパク質共役受容体(GPCR)は、体全体にわたるシグナル伝達ネットワークの極めて重要な要素である。Gタンパク質が仲介するシグナル伝達の分子機構を理解するためには、不活性なコンホメーションにある受容体と、活性化してGタンパク質と共役したコンホメーションにある受容体の解かれた構造が必要である。今回我々は、改変型Gタンパク質のmini-Gsと結合したアデノシンA2A受容体(A2AR)の3.4 Å分解能での構造を示す。Mini-Gsは、広い界面(1048 Å2)を介してA2ARと結合している。この界面は、Gsとβ2アドレナリン受容体の間の界面と似ているが、全く同じではない。アゴニストが結合した活性中間体状態から、活性なGタンパク質結合状態への受容体の移行は、膜貫通ヘリックス6(H6)細胞質側の端が受容体コアから14 Å遠ざかる移動や、H5とH7の細胞質側の端の位置のわずかな移動、そしてArg3.50やTyr5.58、Tyr7.53というアミノ酸側鎖の回転異性体の変化で特徴付けられる。受容体の細胞外にある半分のリガンド結合ポケット周辺には、大きな違いは生じない。このA2AR–mini-Gs構造は、GPCRへのGタンパク質共役の多様性と類似性を明らかにしていて、Gタンパク質特異性の分子基盤が複雑である可能性を示唆している。

