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がん:ヒト黒色腫–T細胞相互作用中のネオアンチゲンの状況の動態

Nature 536, 7614 doi: 10.1038/nature18945

DNA損傷の結果として形成されるネオアンチゲンの認識は、T細胞チェックポイント阻害や養子T細胞療法といったがん免疫療法の臨床活性を支える主要な原動力を形成すると考えられる。従って、遺伝的に定義されたネオアンチゲンに対するT細胞応答性を選択的に増強する戦略が現在開発中である。マウスモデルでは、T細胞の選択圧が腫瘍の抗原性を変化させることがあり、その結果、明白な変異抗原を欠いた腫瘍が出現する。しかし、ヒトのがんでT細胞によって認識されるネオアンチゲンのレパートリーが、時間が経過しても不変であるかどうかは明らかになっていない。今回我々は、養子T細胞移入による治療を受けた2人のステージIV黒色腫患者で、ネオアンチゲン特異的なT細胞応答の安定性とT細胞が認識する抗原を解析した。T細胞によって認識されるネオアンチゲンは、その遺伝子の全体的な発現低下もしくは変異対立遺伝子の欠失のいずれかによって、腫瘍細胞集団から選択的に失われ得る。T細胞によって認識されるネオアンチゲンの発現消失が、腫瘍浸潤リンパ球中でのネオアンチゲン特異的なT細胞応答の発生を伴っていたことは特筆すべきである。これらのデータによって、がん細胞とT細胞の間の動的な相互作用が実証されたことから、T細胞がネオアンチゲンの免疫エディティングを媒介することが示唆され、また、腫瘍抵抗性を避けるために広範なネオアンチゲン特異的T細胞応答を治療的に誘導するべきであることが示された。

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