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宇宙物理学:恒星黒点の非対称性から見いだされた活動的なアンドロメダ座ζ星の太陽型でないダイナモ
Nature 533, 7602 doi: 10.1038/nature17444
太陽黒点は、対流を妨げる強い磁場によって生じる低温の領域である。さらに、強い磁場によって平均的な大気構造が変わることがあるため、星の質量や年齢の計測がしにくくなる。太陽より活動的な星には、太陽よりも多数の、より磁場の強い黒点があり、自転極の上にも存在する。ドップラー撮像法によって、これまで他の星の表面構造の最も詳細な画像が得られてきたが、特に赤道領域やデータの質が最適でない場合、恒星黒点が位置する半球を常に識別できるわけではない。このことから、ダイナモ理論の重要な制約条件である、恒星黒点が活動的な緯度(恒星黒点がより活発な緯度)の南北分布を調べる上で問題が生じる。極地の恒星黒点は、ドップラートモグラフィーから存在すると推測されているが、観測データの欠陥である可能性が高い。本論文では、年老いた磁気的に活発な星であるアンドロメダ座ζ星の、長基線赤外干渉計を用いた撮像について報告する。今回のデータでは、2回の観測期間のそれぞれで極地に黒点が見られるが、両半球における低緯度の黒点構造は2回の観測期間の間で持続しておらず、全球的な恒星黒点の非対称性が明らかになった。太陽に観測される活動的な緯度の南北対称性はアンドロメダ座ζ星には存在せず、太陽型ダイナモによって形成され得ない全球的な恒星黒点のパターンがある。

