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がんゲノミクス:ヌクレオチド除去修復は、転写因子のDNAへの結合により阻害される
Nature 532, 7598 doi: 10.1038/nature17661
体細胞変異はがんゲノムの進化の駆動力である。体細胞変異率は、クロマチン構成やDNAへの近づきやすさ、複製のタイミングの違いにより、ゲノム全体で非常に変動しやすいように見える。しかしこれら以外の、変異率に局所的に影響する可能性のある変動要因、例えばDNA結合タンパク質の役割などはまだ知られていない。今回我々は、黒色腫の体細胞変異率が、活性な転写因子の結合部位やヌクレオソームに埋め込まれたDNAで隣接領域に比べて非常に高くなっていることを明らかにする。最近得られた除去修復塩基配列(XR-seq)データを使って調べたところ、これらの部位では、ヌクレオチド除去修復(NER)活性の低下により、高い割合で変異が起こっていることが分かった。本研究は、DNA結合タンパク質がNER装置を妨げ、その結果これらタンパク質の結合部位でDNAの変異速度が上昇することを示している。この知見は、変異の発生過程やDNA修復過程の解明に加え、がんのドライバー変異の発見にも大きな意味を持つだろう。

