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再生:再生エンハンサーによる組織修復の調節
Nature 532, 7598 doi: 10.1038/nature17644
組織再生プログラムが創傷によって誘導される仕組みについて注目した研究は、これまであまりなされてこなかった。本研究で我々は、再生中の組織で活性化される調節エンハンサーの存在について調べた。トランスクリプトーム解析から、leptin b(lepb)がゼブラフィッシュの再生中の心臓とひれで強く誘導されることが明らかになった。エピジェネティックなプロファイリングにより、再生中にオープンクロマチン標識を獲得して、最小プロモーターから創傷依存的発現を可能にする短いDNA塩基配列エレメントがlepbの上流の遠位に位置することが分かった。このエレメントはマウス新生仔の創傷組織で発現を活性化することができ、再生中のゼブラフィッシュのひれと心臓で発現に十分な組織特異的モジュールへ分割可能であった。再生促進因子あるいは抗再生因子の上流にlepbと連結した塩基配列を位置させる単純なエンハンサー–エフェクター導入遺伝子が、ゼブラフィッシュでの再生効率を制御した。我々の結果は、TREE(tissue regeneration enhancer element;組織再生エンハンサーエレメント)が損傷部で遺伝子発現を誘発することの証拠であり、これを改変することで脊椎動物の器官の再生能力を調節できる可能性があることを示している。

