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免疫学:TAM受容体はミクログリアの生理的性質の複数の特徴を調節している
Nature 532, 7598 doi: 10.1038/nature17630
ミクログリアは中枢神経系(CNS)の損傷センサーであり、また食細胞として働いて、死んだ脳細胞の炎症によらない除去を日常的に行っている。今回我々は、TAM受容体チロシンキナーゼのMerおよびAxlがミクログリアのこのような機能を調節していることを示す。ミクログリアのMerおよびAxlを欠損する成体マウスでは、CNSの神経形成領域特異的にアポトーシス細胞が顕著に蓄積しており、成体での神経形成時に生じるアポトーシス細胞のミクログリアによるファゴサイトーシスは、正常時にはTAM受容体リガンドのGas6およびプロテインSの両方により進められていることが分かった。生細胞2光子画像化法を用いて、脳損傷に対するミクログリアの応答もTAMによって調節されていることが実証された。それは、TAMを欠損するミクログリアでは突起の運動性低下や損傷部位への集合の遅れが見られるからである。また、ミクログリアでのAxl発現は、パーキンソン病のマウスモデルで生じる炎症性環境では顕著に上昇していることが分かった。まとめるとこれらの結果は、TAM受容体がミクログリアの生理的性質の制御因子であり、またCNS疾患での治療的介入の標的候補であることを確証している。

