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再生:アストロサイト瘢痕形成は中枢神経系の軸索再生を促進する

Nature 532, 7598 doi: 10.1038/nature17623

成熟した中枢神経系では、切断された軸索は再成長することができない。この再成長不可の原因はアストロサイト瘢痕にあると広く考えられている。今回我々は、成体マウスで遺伝学的標的化による3通りの機能喪失操作を行い、アストロサイト瘢痕形成の抑制、瘢痕形成性アストロサイトの減少、および慢性的アストロサイト瘢痕の除去がいずれも、重度の脊髄損傷(SCI)部位において、切断された皮質脊髄軸索、感覚軸索あるいはセロトニン作動性軸索の自発的な再成長を引き起こせないことを示す。対照的に、SCI損傷部位には存在しない必須な軸索特異的成長因子を徐放性ハイドロゲルによって持続的に局所投与し、成長を活性化するプライミング損傷を加えると、SCI損傷部位で瘢痕形成アストロサイトや抑制性分子を乗り越えてラミニン依存性の安定な感覚軸索再成長が促進された。アストロサイト瘢痕形成を抑制すると、この促進された軸索再成長が顕著に減少した。RNA塩基配列解読により、SCI損傷部位のアストロサイトおよび非アストロサイト細胞が複数の軸索成長支持分子を発現することが明らかになった。これらの知見から、広く受け入れられている定説に反して、アストロサイト瘢痕形成は中枢神経系の軸索再生を抑制するのではなく促進していることが示される。

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