Letter

地球化学:岩盤への河川下刻に対する気候制御機構としての化学的風化作用

Nature 532, 7598 doi: 10.1038/nature17449

気候、浸食、テクトニクスの間のフィードバックは、大気中のCO2を消費し全球の気候を調節する化学的風化反応の速度に影響を及ぼす。しかし、気候が浸食を制御する具体的な機構がよく分かっていないため、こうしたフィードバックを結び付ける定量的な予測は限られている。本論文では、ハワイ島の岩盤河床河川の受食性を、気候に依存する化学的風化作用が降雨勾配にわたって支配していることを示す。野外データは、河床の岩盤の物理的強度は化学的風化の程度によって異なり、局地的な降雨速度とともに系統的に増加することを立証している。我々は、こうした河川下刻の速度とパターンを予測するには、局地的な降雨量と受食性の定量的な関係を、一般的に用いられる河川下刻モデルに組み込む必要があることを見いだした。岩盤への河川下刻に対する気候制御の説明に降雨量に依存する河川流量のみを用いるのとは対照的に、化学的風化機構は局地気候と河川下刻の強い結び付きを説明できる。

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