Letter

宇宙物理学:反復する高速電波バースト

Nature 531, 7593 doi: 10.1038/nature17168

高速電波バーストは、継続時間がミリ秒の天文学的な電波パルスであり、その物理的な起源はよく分かっておらず、銀河系外の距離から到来しているように思われる。これまでの追跡観測では、もともと発見されたものと分散度(つまり、放射源と望遠鏡の間にある自由電子の積分柱密度)と天球上の位置が一致するさらなるバーストの発見に成功していない。こうしたバーストは見かけの上では反復しない性質を持つことから、激変的な事象が起源であると考えられるようになった。本論文では、高速電波バーストFRB 121102の方向から新たに見つかった10回のバーストの観測について報告する。これらのバーストの分散度と天球上の位置は、もともとのバーストと一致していた。これによって、FRB 121102に反復性があることが明確に確認され、その放射源が、バーストを引き起こした高エネルギー現象を生き延びたことが示された。さらに、FRB 121102からのバーストは、主に放射源に固有であると考えられる多様なスペクトル形状を示しており、この形状は数分以下の時間スケールで変動する。高速電波バーストの種族には複数の物理的な起源が存在する可能性はあるが、FRB 121102の方向に特徴的に見られる大きな分散度と変動するスペクトルを伴うこれらの反復性バーストは、強い磁気を帯びた、銀河系外の若い中性子星が起源であることの裏付けとなる。

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