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学習と記憶:不動状態および睡眠中に空間符号化を行う海馬神経ネットワーク
Nature 531, 7593 doi: 10.1038/nature17144
動物が移動をやめたとき、自分はどこにいるのかをどのようにして知るのだろうか。海馬の場所細胞は、動物が空間内を移動する際に個々の場所で発火しており、これによって移動中の現在位置についての明瞭な神経コードがもたらされている。それとは対照的に、覚醒中動かずにいるときには、海馬は主に、過去の経験および将来起こり得る経験を表現する神経発火が大部分を占めていると考えられている。移動していない状態でも海馬は現在位置についての表現を構成するのか、しているとすればどのようにしているのかは、未解明の問題だった。今回、海馬CA2亜領域に存在する独特なニューロン群が、不動状態にあるときに現在位置についての信号を発しており、それはこれまで明らかにされていなかった海馬全域にわたる回路網パターンとの関連で行われていることが分かった。また、場所の信号発信は、徐波睡眠時に多く現れる短い脱同期期間まで持続していた。従って、海馬は不動状態にあるときでも現在位置の明確な表現を生み出しており、これは動いていないときに起こる経験に特異的な記憶過程があることを示している。

