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植物科学:植物での雌性誘引物質の雄による感知は受容体であるヘテロ複合体を介して起こる

Nature 531, 7593 doi: 10.1038/nature16975

有性生殖には雄性配偶子と雌性配偶子の間での相互認識が必要である。顕花植物では、移動性の無い精子は花粉管の伸長が誘導されることにより、胚珠内の雌性配偶体の所に運ばれる。雌性配偶体が分泌するペプチドが花粉管の誘引物質であることが突き止められているが、雄の側にある受容体はまだ知られていない。今回我々は、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)の花粉管上にある細胞表面受容体のヘテロ複合体MDIS1–MIKが、雌性誘引物質LURE1を感知することを明らかにする。MDIS1、MIK1、MIK2は細胞膜に局在する受容体様キナーゼで、細胞外にロイシンリッチリピートドメインを、細胞内にキナーゼドメインを持つ。LURE1はMDIS1、MIK1、MIK2の細胞外ドメインに特異的に結合するが、mdis1mik1 mik2変異体を持つ花粉管はLURE1に対する応答の感受性が低い。また、LURE1は受容体の二量体化を引き起こし、MIK1のキナーゼを活性化する。シロイヌナズナのMDIS1を姉妹種のルベラナズナ(Capsella rubella)に導入すると、生殖隔離障壁がある程度解消されることは重要である。これらの結果は、雄による雌性誘引シグナル感知の新しい機序を明らかにしている。

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