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社会進化:第三者による罰はコストの掛かる信頼性のシグナルとして働く

Nature 530, 7591 doi: 10.1038/nature16981

自身は影響を受けない観察者が利己的行動に対して罰を与える第三者による罰(TPP)は、背信行為を阻止することで協力を促進している。しかし、個々の人が罰を与えることによるコストを負う選択をする理由は何だろう。本論文では、TPPはコストの掛かる信頼性のシグナルであるとするゲーム理論モデルを示す。このモデルは、信頼される人であるためのコストおよび/または利益の個人差を基盤としている。信頼されることで報酬が最大になる人にとって、TPPの正味のコストは少ないと感じられるだろうと我々は考える(例えば、ある人々が信頼を得ようとして採る方法は、TPPを介した利己的行動の阻止にとっても利益を生み出すものであるため)。我々は、このような関係性のために、個人が他者の利己的行動を罰することは、自身が利己的でないことを示すシグナルを発するために役立つ可能性があることを示す。次に、経済ゲーム実験を用いて、このモデルの妥当性を実験的に立証した。我々は、TPPは実際に信頼性のシグナルであることを明らかにする。つまり、罰を与える第三者は、罰を与えない第三者よりも、より信頼されており、実際により信頼されるような行動をとる。さらに、我々のモデルから予測されるように、直接的に助ける機会というより有益なシグナルを導入すると、こうしたシグナルの効果は減弱した。罰を与える可能性のある者が助ける機会を得ると、罰を与える可能性が下がり、罰はより弱い信頼のシグナルと見なされ、実際により弱いシグナルとなる。これに対して、コストの掛かる援助は、TPPが可能な場合であっても、非常によく使われる強力なシグナルとなる。以上より、我々のモデルと実験はTPPの形式的な評判上の利益を説明でき、信頼できる人間であるというシグナルを発することの長期的利益によって、罰を与えるコストが埋め合わせられる仕組みが明らかになった。

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