Letter

生物地球化学:海洋の炭素シンクの変化傾向の検出に関する時間スケール

Nature 530, 7591 doi: 10.1038/nature16958

海洋は、化石燃料の燃焼やセメントの製造の結果として放出される、人為起源の全炭素量の41%を吸収してきた。海洋の炭素シンクの大きさと広域分布は、ここ数十年については、よく定量化されている。対照的に、海洋の炭素シンクの時間変動はまだよく分かっていない。大気と海洋の間の炭素フラックスの変化傾向について、人為的な気候変動に起因するものと内部気候変動に起因するものを区別することは難しいとされてきた。本論文では、こうした区別を可能にするモデル手法を用いて、さまざまな海域の海洋の炭素シンクが、今世紀を通してどのように変化すると予測されるかを明らかにする。今回の知見は、大きな内部気候変動のために、大半の海域で人為起源の炭素の吸収速度を直接観測できる可能性は今のところ低いが、2020~2050年には、一部の海域で可能になるかもしれないことを示唆している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度