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進化遺伝学:初期の現生人類から東方のネアンデルタール人へ向かった古代の遺伝子流動
Nature 530, 7591 doi: 10.1038/nature16544
ネアンデルタール人は6万5000~4万7000年前にアフリカの外の地域で現生人類に対して遺伝学的に寄与したことが明らかになっている。今回我々は、シベリアのアルタイ山脈で出土したネアンデルタール人とデニソワ人、各1体のゲノムとともに、スペインおよびクロアチアで出土したネアンデルタール人2体の第21染色体の塩基配列を解析した。その結果、アフリカで他の現生人類から早期に分岐した集団が、約10万年前にアルタイ山脈のネアンデルタール人の祖先に対して遺伝学的に寄与したことが分かった。対照的に、デニソワ人とヨーロッパのネアンデルタール人2体には、そのような遺伝学的寄与が認められなかった。我々は、その後の交雑事象に加えて、アルタイ山脈のネアンデルタール人の祖先と初期の現生人類とが、これまで考えられていたより何万年か前に、おそらく近東で出会って交雑したと結論する。

