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発生生物学:成体の腸管幹細胞の性は器官のサイズと可塑性を制御する

Nature 530, 7590 doi: 10.1038/nature16953

生理学的あるいは疾患感受性における性差は、一般的には発生因子やホルモン因子によって生じると考えられてきたが、細胞内因性の機構が重要かつ持続的な役割を担っているとする認識が広がってきている。本研究で我々は、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)の腸管を用い、in vivoで成体のある体細胞器官における細胞の性の性質と重要性について調べた。我々は成体の腸管上皮は、異なる性分化経路の細胞がモザイク状になっており、増殖と代謝に関わる遺伝子発現に大きな性差を示すことを見いだした。成体腸管幹細胞の性を細胞特異的に逆転させたところ、性は器官サイズの制御や、生殖における可塑性、遺伝的に誘導された腫瘍への応答に主要な役割を担っていることが明らかになった。性的二型性の体細胞性幹細胞活性に関するこれまでの例とは異なり、腸管幹細胞の挙動に見られる性差は、細胞周期の長さを制御し、doublesexfruitlessに依存しない、transformerの下流の性分化経路の新たな分岐経路である内因的な機構から生じている。以上のことから我々の発見は、成体の体細胞器官の可塑性は、その性によって可逆的に制御されており、これまで認識されていたよりも、より多くの組織で働いている可能性のある、新たな機構により付与されることを示している。

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