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構造生物学:酵母U4/U6.U5トリ核内低分子リボ核タンパク質複合体の3.7 Å分解能での低温電子顕微鏡構造
Nature 530, 7590 doi: 10.1038/nature16940
U4/U6.U5トリ核内低分子リボ核タンパク質複合体(tri-snRNP)は、活性化前のスプライソソームの重要な部分を形成している。今回、出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)のU4/U6.U5 tri-snRNPの3.7 Å分解能の低温電子顕微鏡構造から、30個のタンパク質とU4/U6およびU5核内低分子RNA(snRNA)からなる、ほぼ完全な原子モデルが得られた。その構造から、サブユニット境界面へ入り込む伸びたポリペプチドなどの、タンパク質とRNA成分が非常に複雑に絡み合って生じる相互作用が明らかになった。U6 snRNAの不変ACAGAGA配列(触媒活性化中に5′スプライス部位と塩基対を形成する)は、Dib1とPrp8によって安定化されたヘアピン構造を形成し、近接する塩基はU5 snRNAのエキソン結合ループ1と相互作用している。Snu114にはGTPが結合しているが、触媒に関わると推定されるヒスチジンはPrp8のアミノ末端ドメイン中のチロシンとの水素結合により、γ-リン酸から離れている。このヒスチジンがアラニンへと変異しても、酵母の増殖には検出できるような影響はない。この構造は、触媒中心の形成へとつながるスプライソソーム活性化過程について、新しい重要な手掛かりを与えるものである。

