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復元生態学:花蜜の歴史的評価により明らかになった英国の花資源の減少と増加

Nature 530, 7588 doi: 10.1038/nature16532

花粉媒介昆虫群集の減少とそれが作物や野生植物の花の受粉に与える潜在的影響については、大きな懸念が持たれている。花粉媒介者にかかる圧力はいくつもあるが、中でも、生息地の消失や環境悪化による花資源の減少は重要な要因の1つだと考えられている。しかし、定量的なデータがないため、花資源の歴史的変化についての検証はこれまで進んでいなかった。今回我々は、植生の調査と花蜜の直接測定とを組み合わせることにより、花からの総報酬量を全国規模で推定できることを明らかにする。1930年代から1970年代の間に、イングランドとウェールズでは、花蜜資源が相当量失われたことを示す証拠が得られた。しかし、グレートブリテン島全体では総花蜜供給量は1978年までに安定化し、1998年から2007年にかけて増加した。これらの知見は、花粉媒介者の多様性に見られる傾向(20世紀半ばに低下したが、その後安定化)と一致している。花蜜の供給源の多様性は1978年から1990年にかけて低下し、その後も一部の生息地では低下しており、2007年には4種の植物で全国の花蜜供給量の50%以上を占めるようになった。石灰質草原、広葉樹林および中性草原が、単位面積当たりの花蜜生産量が最も多く、花蜜供給源の多様性も最も高い生息地であるのに対し、耕作地は単位面積当たりの花蜜生産量が最も少なく、花蜜供給源の多様性も最も低い。農業環境計画によって耕作地景観に資源が添加されているが、それらの全国規模での寄与は小さい。改良草地は面積が広いため、そうした草地を花資源の供給を増やすように管理すれば、全国の花蜜供給量を大幅に増やせる可能性がある。今回の全国規模での花資源供給の評価は、植物の減少と花粉媒介者の減少の関連性を探るための新たな手掛かりをもたらし、保全のためのさまざまな機会を提供するものである。

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