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免疫学:DDX5とそれに結合するlncRNA RmrpはTH17細胞のエフェクター機能を調整する
Nature 528, 7583 doi: 10.1038/nature16193
17型ヘルパーT(TH17)リンパ球は粘膜障壁を感染から守っているが、多数の慢性炎症性疾患の一因ともなっている。TH17細胞の分化は、リガンド調節型の核内受容体であるRORγtによって制御されている。今回我々は、RNAヘリカーゼであるDEAD-boxタンパク質5(DDX5)が、RORγtと結合してTH17細胞選択的遺伝子群の転写を協調させ、さらにTH17が仲介する炎症病態に必要であることを突き止めた。意外にも、DDX5がRORγtと結合し、協同的に働いてその標的を活性化するかどうかは、内在性のRNAヘリカーゼ活性と、保存された核内長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)であるRmrpの結合に依存して決まることが分かった。Rmrpは軟骨毛髪低形成症の患者で変異が生じている。軟骨毛髪低形成症患者での遺伝子変異に相当する変異を、マウスのRmrp遺伝子を標的として導入すると、lncRNAのクロマチン占有率が変化して、DDX5–RORγt間の相互作用とRORγt標的遺伝子の転写が低下した。RmrpとDDX5–RORγt複合体との間のつながりが判明したことで、RNAヘリカーゼとlncRNAの組織特異的転写調節における役割が明らかになり、TH17依存性疾患への治療介入に新たな機会がもたらされる。

