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免疫学:エフェクターT細胞と制御性T細胞の共局在による免疫恒常性の強化
Nature 528, 7581 doi: 10.1038/nature16169
FOXP3+制御性T細胞(Treg細胞)は、胸腺での負の選択もしくは末梢での不活化を免れたT細胞のエフェクター活性を制限することによって自己免疫を防止している。Treg細胞の抑制機能を仲介する分子については情報が得られているにもかかわらず、無傷組織での抑制に関わる細胞事象はほとんど研究されておらず、またTreg細胞は自己特異的T細胞の活性化を防ぐのか、それともこの細胞からの損傷を主に制限しているのかも明らかになっていない。今回我々は、マウスで定量的多重画像化法を用い、二次リンパ組織内ではリン酸化STAT5を発現し抑制性が高いTreg細胞が、自己抗原によって活性化されたまれなIL-2陽性T細胞と共に、分離したクラスター中に存在することを示す。Treg細胞での局所のIL-2によるこのようなSTAT5リン酸化誘導は、さらなる自己免疫応答を制限するフィードバック回路の一部である。Treg細胞でT細胞受容体発現を誘導性除去してやると、その制御能が低下して、クラスター内に局在しなくなり、その結果制御不能なエフェクターT細胞応答が生じる。従って我々のデータは、自己反応性T細胞は活性化されて常時サイトカインを産生するようになり、T細胞受容体が刺激を受けたTreg細胞と同一クラスターを物理的に形成することで、自己免疫の開始を抑制し免疫恒常性を保つように負のフィードバック応答をしていることを、明らかにしている。

