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惑星科学:(1)ケレスの上の輝点における昇華

Nature 528, 7581 doi: 10.1038/nature15754

主小惑星帯で最も大きな天体である、平均直径が約950 kmの準惑星(1)ケレスは、太陽から平均して約2.8天文単位(1天文単位は地球と太陽の間の距離)の距離に位置する。熱的進化モデルからは、ケレスが潜在的な地質活動を伴う分化した天体であることが示唆されている。木星や土星の氷の衛星では潮汐力によって塩水が宇宙空間にまき散らされているが、ケレスでは潮汐力は作用していない。潮汐力が存在しない状況では、主小惑星帯の天体の大半は地質学的に不活発であると考えられる。最近、ケレス近傍に水蒸気の吸収線が発見され、また、これまでにもケレス上と近傍に結合水とOHが検出されていることから、ケレスの表面に氷が存在する可能性について関心が高まっている。本論文では、軌道を回る観測衛星が捉えたケレスの局所的な明るい領域の存在について報告する。こうした異常な領域は、暗色の背景物質と混じった硫酸マグネシウム水和物からなるとして矛盾しないが、他の組成も考えられる。特に興味深いのは、オッカトルというクレーターの底部にある、水氷の昇華の可能性を示す明るいくぼみであり、クレーターの内側に日周リズムで出現と消失を繰り返すもやが生じている。動きの遅い凝結した氷粒子や塵粒子によって、このもやが説明される可能性がある。ケレスは、水分子が凝結する太陽からの距離である「雪線」より遠い所に由来する物質を降着させたに違いないと、我々は考える。

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