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生態学:全球の海洋動物相に見られる温度バイアスと温暖化に対する脆弱性

Nature 528, 7580 doi: 10.1038/nature16144

地球温暖化に伴う生物多様性の変化を予測する上で基盤となる重要な仮定の1つは、生態学的群集が高温を好む種と低温を好む種の混合であり、この混合状態は平均すると局所的環境温度に近いバランスになっているというものである。しかし今回我々は、浅海性の海洋種の多くが、温帯域または熱帯域のいずれかに集中する広い温度分布域に生息していることを見いだした。こうした分布傾向は、海洋規模で空間的な温度バイアスを生じ、そこでは群集が局所的環境温度よりも高温または低温を好む種によって優占されている。我々は、群集レベルの局所的温度からの温度乖離を温暖化に対する一種の感受性として用い、これらを海洋温暖化の予測データと組み合わせることで、現在の群集からの温暖化に関連した種の消失を今後100年にわたって予測した。局所的な種構成は大きく変化する可能性が高いと見られ、現在の種分布域から推測される温度限界への接近は、予測される局所的な種消失速度への関与という点で、温暖化速度の空間的変動よりも重要である。

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