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がん:脳腫瘍細胞は相互に接続し合って治療抵抗性に関わる機能性ネットワークを形成する

Nature 528, 7580 doi: 10.1038/nature16071

神経膠芽腫(グリオブラストーマ)などの、アストロサイトに由来する脳腫瘍は、びまん性の浸潤性増殖を特徴とする難治性の新生物である。今回我々は、星細胞腫(アストロサイト-マ)中の多数の腫瘍細胞が非常に長い膜突起を伸ばし、このような目立つ腫瘍細管(tumour microtube)を脳への浸潤経路として、また細胞増殖や長距離にわたる相互接続に用いていることを示す。こうして形成されたネットワークにより、細管同士を結び付けるギャップ結合を介して多細胞間での情報交換が可能になる。ネットワークに損傷が生じた場合には、腫瘍細管は修復に用いられた。さらに、細管で連結された星細胞腫細胞は、放射線治療により引き起こされる細胞死から防御されていたが、腫瘍プログレッションの各段階を通じて連結されていない状態の細胞ではこうした防御が見られなかった。神経成長関連タンパク質43(GAP-43)は細管の形成と機能に重要であり、腫瘍細胞の細管依存性の浸潤や増殖、相互接続、放射線抵抗性を促進する。オリゴデンドログリアに由来する脳腫瘍はこの細管形成機構を欠いていた。以上の結果から、星細胞腫は機能性の多細胞ネットワーク構造を発達させることが分かった。腫瘍細管を標的として星細胞腫細胞間の結合を切断することは、この疾患の治療抵抗性を減弱させるための新たな手法となるだろう。

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