Perspective
生態学:土壌の生物多様性とヒトの健康
Nature 528, 7580 doi: 10.1038/nature15744
土壌の生物多様性は、病原性の土壌生物を抑制し、清浄な空気や水や食料を供給する能力を持つことから、ヒトの健康に恩恵をもたらすという認識がますます高まりつつある。しかし、土地管理の不備や環境の変化が、地下の生態系に全球的に影響を及ぼし続けており、その結果、土壌の生物多様性が低下して、そうした恩恵が減ったり損なわれたりしている。だが、最近の研究で、持続可能なやり方で管理すれば、土壌の生物多様性の維持や部分的な回復が可能だと示されていることは重要である。管理のやり方の改善によって、生態学的複雑性や土壌の生物多様性のロバストネスを促進することで、土壌がヒトの健康を改善する能力を持つ、これまであまり利用されてこなかった資源であることが明らかにされるだろう。

