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神経科学:不安と恐怖のトップダウン制御を媒介する扁桃体基底内側部

Nature 527, 7577 doi: 10.1038/nature15698

さまざまな精神疾患の中でも、不安が関連する症状は薬物療法が最も難しいが、認知療法に反応する。従って、内側前頭前野(mPFC)の認知制御領域から起こり、そうした症状に関連するトップダウン経路を明らかにすることに関心が集まっている。そうした経路が明らかになれば、情動の認知制御についての理解が進み、治療的介入の道が開ける可能性がある。過去の研究から、他の脳構造の亜領域と同様に、mPFCの背側と腹側の亜領域が恐怖に際して相反する作用を持つことが示唆されている。こうしたさまざまな可能性のうち、どれが正確な因果的トップダウン結合の標的かは、はっきりしていない。本論文では、マウス扁桃体の扁桃体基底内側部(BMA)が腹側mPFCの主要な標的であることを示す。BMAニューロンは、安全な環境と有害な環境とを識別しており、BMAが活性化すると恐怖関連のすくみ行動や高不安状態が軽減する。さらに、腹側mPFC–BMA間投射は、基底状態でもストレス誘発不安状態でも、不安状態や恐怖学習関連すくみ行動のトップダウン制御を行うことから、さまざまな状態と関連する新たなトップダウン行動調節経路の1つが明確になった。

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