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創薬:RNA構造エレメントを低分子によって選択的に抑制
Nature 526, 7575 doi: 10.1038/nature15542
リボスイッチは、メッセンジャーRNA内に存在する非コードRNA構造であり、特異的代謝産物やイオンなどの内因性リガンドに結合して遺伝子発現を調節する。そのため、リボスイッチはこれまでにない種類の、まだほとんど開発されていない新規薬剤標的群である。しかし、この薬剤標的としての可能性は、実証が難しく、構造的に似ている代謝拮抗剤や同族リガンドの準合成類似体に限られており、従ってそうした阻害剤に求められる化合物空間(ケミカルスペース)や選択性は大きく制限されている。今回我々は、細菌のリボフラビン・リボスイッチの高度に選択的な化学的モジュレーターであるリボシル(ribocil)の発見とその特性解析について報告する。リボシルは、表現型スクリーニングで見つかったもので、天然リガンドであるフラビンモノヌクレオチドの構造的に異なる合成模倣分子として働き、リボスイッチ介在性のribB遺伝子発現を抑制して細菌の細胞増殖を阻害する。今回の知見から、非コードRNAの構造エレメントがこれまで考えられていたよりも広く合成低分子化合物の標的となる可能性が示唆される。

