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高エネルギー宇宙物理学:大質量ブラックホールによる星の破壊を明らかにするX線ガス流

Nature 526, 7574 doi: 10.1038/nature15708

大質量ブラックホール近傍の潮汐力は、接近した星を激しく破壊できる。こうした極端な事象は、明るいX線や可視光/紫外線のフレアによって銀河中心部に発見されている。フラックスの減衰傾向のモデル化に基づくこれまでの研究によって、質量降着率などの幅広い特性の推定が可能になっている。本論文では、銀河PGC 043234 内のASASSN-14liという近傍の潮汐破壊事象の高分解能X線スペクトルに、イオン化された高温ガス流を検出したことを報告する。吸収線が支配的なスペクトルの変動は、ガスがブラックホールに比較的近いことを示している。狭い線幅は、ガスが半径の広い範囲に伸びていないことを示し、低い体積充填率を与える。数百キロメートル毎秒というさほど大きくないアウトフローの速度が観測され、こうした速度は変動から決まる半径からの脱出速度を下回っている。このガス流は、誕生したばかりの降着円盤内側のスーパーエディントン領域からの回転しているウインドや、楕円軌道の遠点近傍の破壊された星のガスのフィラメントと矛盾しない。この種類の流れは、基本的な解析的理論と、より最近の数値シミュレーションから予測されている。

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