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ウイルス学:SERINC3とSERINC5はHIV-1の感染力を抑制し、Nefによる妨害を受ける

Nature 526, 7572 doi: 10.1038/nature15400

HIV-1のNefと、HIV-1とは非近縁のマウス白血病ウイルスの糖鎖修飾Gag(glycoGag)は、特定のタイプの細胞で生産されるHIV-1ウイルス粒子の感染力を、クラスリンに依存して大きく増強する。今回我々は、Nefと糖鎖修飾Gagが複数回膜貫通タンパク質であるセリン取り込み輸送体3(serine incorporator 3;SERINC3)とSERINC5のHIV-1ウイルス粒子への取り込みを抑制し、その程度が感染力の増強と相関することを明らかにした。SERINC3とSERINC5の両方をサイレンシングすると、HIV-1の感染力に対するNefと糖鎖修飾Gagの影響を正確に表現型模写できる。nefを欠失したウイルス粒子は、SERINC3SERINC5を両方とも欠くダブルノックアウトヒトCD4+ T細胞中で複製させると、感染力が100倍以上に高まり、SERINC3とSERINC5を再発現させる実験により、これらの欠失が感染力増強の原因であることが確認された。さらに、SERINC3とSERINC5が協働してHIV-1の複製を抑制し、この抑制がNefによって回避されることも分かった。SERINC3とSERINC5はヒトの主要なHIV-1標的細胞で高度に発現されているので、Nefによるこれらの下方調節を阻害すれば、HIV/エイズと闘う戦略となると考えられる。

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