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ウイルス学:HIV-1 NefはSERINC5がウイルス粒子に取り込まれないようにすることで感染を促進する
Nature 526, 7572 doi: 10.1038/nature15399
エイズの発症に重要なタンパク質であるHIV-1 Nefは、宿主細胞のメンブレントラフィックおよび受容体の発現低下に影響を与え、それらについては詳しく調べられている。Nefは宿主細胞に依存した様式でHIV-1ウイルス粒子が本来持っている感染力を増強するが、その機構は明らかになっていない。今回我々は、宿主の膜貫通タンパク質SERINC5とそれよりは影響が弱いSERINC3が、HIV-1粒子の感染力の強力な阻害因子であり、この作用がNefにより抑えられることを突き止めた。SERINC5は細胞膜に局在していて、そこで出芽中のHIV-1ウイルス粒子に効率よく取り込まれ、その後の感受性標的細胞へのウイルス粒子の侵入を障害する。Nefは、SERINC5の移動先をRab7陽性のエンドソーム区画へと変更させ、それによってHIV-1粒子から排除する。SERINC5妨害活性は、霊長類に感染する多様な免疫不全ウイルスによってコードされるNef中で保存されており、また、マウス白血病ウイルス由来の、構造的に無関係の糖鎖修飾Gagでも保存されていた。機能の保存と収斂進化を示すこれらの例は、SERINC5の強力な抗レトロウイルス因子としての根本的な重要性をはっきり示している。

