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構造生物学:真核生物MCM複合体の分解能3.8 Åでの構造
Nature 524, 7564 doi: 10.1038/nature14685
真核生物でのDNA複製は複数の機構により厳密に調節されている。この複製の中心段階は、G1期中に複製開始点で起こるヘテロ六量体MCM(minichromosome maintenance)2–7ヘリカーゼ複合体の組み立てであり、これによって不活性なダブル六量体が形成される。今回我々は低温電子顕微鏡法を用いて、酵母のG1期のクロマチンから精製したMCM2–7ダブル六量体のほぼ原子分解能での構造を報告する。我々の構造から、組み合わさったアミノ末端ドメインの相互作用により、ねじれて傾くように配置された2つの六量体が、曲がった中央チャネルを形成していることが明らかになった。個々の六量体内部の保存されたβヘアピンからなる4つの締め付けリングが、狭い通り道を作り出していて、これは二重鎖DNAがぴったり入る大きさである。この狭い通路は、ダブル六量体の界面で2つの六量体がずれることによって補強されていて、MCM2とMCM5の2対のゲート形成サブユニットが側面を囲んでいる。ねじれて傾いた個々の六量体のこのような異例な特徴から、DNA複製開始点でのDNAの融解のための協調した機構が示唆され、融解には複合体に挟まれたDNAの構造的変形が必要だと考えられる。

