Article

地球化学:過去2500年間の火山噴火のタイミングと気候強制

Nature 523, 7562 doi: 10.1038/nature14565

火山噴火は気候変動に寄与するが、噴火の寄与の定量化は、氷床コアで測定される大気への火山性エアロゾルの負荷と樹木の年輪などの気候代理指標から得られる噴火後の寒冷化のタイミングが一致しないため、限定されている。本論文では、こうした不一致を解決し、熱帯と高緯度域における大規模な火山噴火が、過去2500年間の北半球における年々から10年のスケールの気温変動の主な要因であったことを示す。今回の結果は、グリーンランドと南極の一連の氷床コアの高分解能多重パラメーター測定から構築された大気エアロゾル負荷の新たな記録と、年代を絞り込むための特徴的な年代指標に基づいている。全般的に、寒冷化は火山噴火の強制力の大きさに比例しており、数回の最も大規模な噴火後には最長で10年持続していた。今回較正された時間スケールによって、火山噴火が、ユーラシアと中米で6世紀に起こったパンデミック、飢饉、社会経済的な混乱の触媒として働いたことがより強く示唆されると同時に、火山噴火の強制力に対する気候の応答を数千年規模で定量化できる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度