Letter

半導体:気体と固体からの高調波を関係付ける

Nature 522, 7557 doi: 10.1038/nature14517

強い光が原子気体と相互作用すると、イオン化電子とその親イオンが再衝突して、基本レーザー周波数の高次高調波が生成される。このサブサイクル効果によって、コヒーレント軟X線やアト秒パルスが生成され、分子軌道を画像化する手段が得られる。最近、高次高調波がバルク結晶から生成されたが、どのような機構がその放射を支配しているかについてはまだよく分かっていない。この問題を解決するため、我々は気相研究の測定法を、1 Å当たり0.25 Vの中間赤外レーザー場に駆動された固体酸化亜鉛に適合させた。その生成過程を二次高調波ビームによって変化させると、変化した高調波スペクトルには、電子とそれに付随する正孔の一般化された再衝突の特徴が見られることが分かった。さらに、固体の高次高調波は、従来型の電子回路に存在するほどの弱い場によって擾乱されることも分かった。従って、エレクトロニクスとアト秒高次高調波技術を融合する道が開かれる。将来の実験では、固体のバンド構造をトモグラフィーによって再構築できると思われる。

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