Review
生態学:南極の生物多様性の変わりゆく姿
Nature 522, 7557 doi: 10.1038/nature14505
南極の生物多様性は、従来考えられていたよりも規模が大きく、生態学的により多様で、生物地理学的にも高度に構造化されている。南極の生物多様性の海洋系や陸上系における分布の様子、その空間的差異を生じさせる機構、および微生物相の重要性の解明が現在、急速に進んでいる。多様性の差異を生じさせる要因として、エネルギーの利用可能性や歴史的レフュジア(避難地)などが広く認められている。それでもなお、局所的な人間活動や全球的な環境変動の影響は、南極の生物多様性の現状や将来を考える上で難題をもたらしている。南極および南大洋の生物は意外なほど豊富であり、また、地球上の他の地域と同程度の環境変動リスクにさらされている。

