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惑星科学:月の周囲の永続的な非対称の塵雲

Nature 522, 7556 doi: 10.1038/nature14479

惑星間の塵粒子は、太陽系内の大気のない天体の表面に衝突し、二次的な放出物の塵粒子だけでなく、帯電したガス雲や中性のガス雲を生じる。塵の外気圏を形成する重力的に束縛された放出物の雲は、木星や土星の氷衛星を回る、塵のin situ観測機器によって確認されたが、難揮発性のレゴリス表面を有する天体近傍ではこれまで観測されていなかった。高高度のアポロ15号と17号による「地平面発光」の観測結果から、月の明暗界線付近に高密度の小さな塵粒子の集団が存在すると推測されることが示唆されたが、後に行われた軌道観測から得られた、そのような粒子の存在度の上限値は、アポロによる観測結果を生じるのに必要とされる粒子の存在度の約104分の1であった。本論文では、月の周囲の永続的な非対称の塵雲を観測し、この塵雲が、円軌道に近い軌道を回り低速で月に衝突する小惑星起源の粒子とは対照的に、楕円軌道の高速の彗星塵粒子の衝突によって生じたことを報告する。月の放出物の雲の密度は、毎年起こる流星雨、特にふたご座流星群の間に増加する。なぜなら、月の表面は同じ惑星間塵粒子の流れにさらされているからである。我々は、大気のない全ての惑星天体が、似たような希薄な塵雲の中にあると予測する。

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