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進化:胎盤の進化は胎生魚の性選択の変化を駆動する

Nature 513, 7517 doi: 10.1038/nature13451

非胎盤型祖先動物からの胎盤の進化は、母親の投資(maternal investment)を受精前から受精後へ移行させ、妊娠中の親子間対立(parent–offspring conflict)の場を生み出した。理論的には、このような対立が生じることで、雌の交尾前配偶者選択への依存から、性選択の接合後機構と結び付いた一妻多夫への移行が進むと予測される。しかし、この仮説はまだ実験的検討がなされていない。本論文では、比較解析法を用いて、この仮説の「胎盤形成の進化は雌の交尾前配偶者選択の減弱に関連する」という重要な予測を検討した。比較解析には、胎生のカダヤシ科魚類の、胎盤が進化や喪失を繰り返すことで、非常に近縁な系統間であっても胎盤形成の有無に多様性が生じているという独特の性質を利用した。接合後の胎盤による母親からの栄養供給は、雄の鮮やかな体色、求愛行動、および派手な装飾的ディスプレイ形質の欠如に関連していることが明らかになった。また、胎盤を有する種の雄は体が小さくて交接器が長く、これがスニーカー雄による交尾あるいは強制交尾を容易にし、雌の選択を回避していることが分かった。さらに我々は、接合後の母親からの栄養供給は、過受胎(雌の生殖適応の1つで、時期的に重複する異父同腹仔の形成により結果的に一妻多夫となる可能性がある)と相関することを実証する。今回の結果は、胎盤進化の過程での出生前対立の出現が、雌の交尾前配偶者選択への依存減少と関連する雄の一連の表現型形質および行動形質と相関することを示唆している。

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