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神経科学:SHANK3の過剰発現は独特な薬理遺伝学的性質を伴う躁病的行動を引き起こす

Nature 503, 7474 doi: 10.1038/nature12630

SHANK3の突然変異やSHANK3を含む領域の大きな重複が共に多様な神経精神疾患の原因となることは、適切なSHANK3遺伝子量が正常な脳機能に重要であることを示している。しかし、22q13の重複は複数の遺伝子に関係しているため、SHANK3の過剰発現自体がヒト疾患の原因であるとは立証されていない。本研究では、ヒトのSHANK3重複のモデルであるShank3トランスジェニックマウスで、シナプスの興奮と抑制のバランスの乱れと一致する躁病様の行動および発作が見られることを報告する。また我々は、多動性障害患者2人がSHANK3を含む領域の重複でこれまでに報告された中で最短のものを持つことを見いだした。これらの知見は、SHANK3の過剰発現が多動性神経精神疾患の原因となることを示している。この表現型の原因となる機構を調べるために、我々はShank3のin vivoインタラクトームを作製し、Shank3が直接的にArp2/3複合体と相互作用し、Shank3トランスジェニックマウスでF-アクチンレベルを上昇させることを見いだした。抗躁うつ病薬のうち、バルプロ酸はShank3トランスジェニックマウスの躁病様行動を救済するが、リチウムは救済しないことから、この多動性障害は独特な薬理遺伝学的プロファイルを持っている可能性が考えられる。

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