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気候:地域的パターンの変化にもかかわらず全球の気温の変動性は増大しない
Nature 500, 7462 doi: 10.1038/nature12310
グリーンランドの氷床コアから得られた証拠は、気温の年々変動は過去の寒冷期の一部ではおそらくより大きかったことを示しているが、地球温暖化によって、現在、気候の変動性が増大しているかどうかを確定することに、かなりの関心が寄せられている。変動性の増大と、その結果生じる極端な気象条件は、平均的な気象条件の変化より、社会にとって適応が難しい可能性があると考えられることが、こうした関心の動機となっている。しかし、これまでは、変動性の増大が示唆されているが、増大しつつあるかどうかについては、かなり不確かである。本論文では、過去数十年にわたって年々の気温変動には、かなりの地理的な違いが実際に見られるが、全球で平均した気温偏差の時間発展する標準偏差は、安定していることを示す。変化の特徴としては、変動性が低い多くの地域では気温が上昇している傾向があり、このことが、気候変動が大きくなっているという認識に寄与している可能性がある。気温偏差を正規化すると、全体的な気温上昇が相対的に大きいという印象を与えるが、より適切な方法であると我々が主張する絶対値を用いると、ほとんど変化していないことが明らかになった。地域ごとに見れば、北米とヨーロッパの大部分で、より大きな年々変動が最近起きている。多くの気候モデルは、温室効果ガス濃度が高い状況では、おそらく海氷面積の減少に伴って、全変動がいずれ減少するだろうと予測している。今回の知見は、温暖化した世界が、全体的な気候変動がより大きい世界に自動的になるだろうという考えを否定している。

