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神経科学:ショウジョウバエのコネクトミクスが示唆する視覚運動検出回路
Nature 500, 7461 doi: 10.1038/nature12450
動物の行動は神経回路での計算によって生じるが、シナプス結合の詳細なマップ(コネクトーム)がないため、このような計算に関する我々の理解は進んでいない。例えば、昆虫の視覚系においてニューロンが局所的運動をどのように検出するのかについては、50年以上にもわたって盛んに研究されているが、いまだに解明されていない。今回我々は、電子顕微鏡を用いた半自動化パイプラインを開発し、ショウジョウバエ(Drosophila)の視髄内の379のニューロンと8,637の化学シナプス結合を含むコネクトームを再構築した。再構築したニューロン群を光学顕微鏡による観察例と照らし合わせることにより、個々のニューロンの細胞型を決定し、視髄の反復モジュールのコネクトームを構築した。このモジュール内で、我々は運動検出回路を構成する細胞型を同定し、この回路における個々の運動感受性ニューロンへの接続が、その方向選択性と一致することを明らかにした。今回の結果により、今後の機能的研究の対象となる標的細胞が明らかになり、コネクトームがニューロンの計算を理解するための重要なカギとなることが示された。

