Letter
宇宙:エンセラダスにおけるプリューム活動と潮汐応力の間に観測された相関関係
Nature 500, 7461 doi: 10.1038/nature12371
土星の衛星エンセラダスは、南極付近にある一連の温かい亀裂からマイクロメートルサイズの氷粒子と水蒸気のプリュームを噴出させている。この地質学的な活動は、エンセラダスがわずかに楕円形の軌道を公転するために、受ける潮汐応力が変化することによって駆動され、制御されている。しかし、こうした変動応力を熱に変換する明確な機構については、まだ決着がついていない。その上、予想された潮汐力と、個々の亀裂からのプリュームのガス含有量や粒子フラックスに観測された時間変動の間に明確な相関関係を見いだすのは、困難であることが分かっている。本論文では、プリュームの水平積分された光度が、エンセラダスが離心軌道上で土星から最も遠い位置(遠点)付近にある時の方が土星に最も近づく位置(近点)付近にある時よりも数倍大きくなることを報告する。従って、地球物理学モデルによる予想から、亀裂に引っ張り応力がかかってより広く開口する場合に、より多くの物質がエンセラダス表面下から脱出していると思われる。

