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地球:ケイ酸塩地球のS、Se、Te比が必要とする揮発性物質に富むレイトベニア
Nature 499, 7458 doi: 10.1038/nature12285
地殻とマントルの組成(bulk silicate Earth;BSE)において、強親鉄元素(HSE)が過剰であり、ほとんどのHSEの比がコンドライト的であることは、核が形成された後に地球質量の約0.5%に相当するコンドライト物質が「レイトベニア」として集積したことを反映している可能性がある。このレイトベニアに含まれる揮発性物質の量は、地球の揮発性物質の収支と起源の重要な制約条件である。高温高圧では、やや揮発性のあるカルコゲン元素である硫黄(S)、セレン(Se)、テルル(Te)の親鉄性は中程度から強いので、核形成により枯渇したとすればマントルでの存在度はレイトベニアの揮発性物質組成を反映しているはずである。本論文では、始生代後期のマントルカンラン岩の新しい同位体希釈データから決定した、マントルのS、Se、Teの比と存在度を報告する。マントル・レルゾライトのS/Se比とSe/Te比の平均値は、CI(イブナ隕石種)炭素質コンドライトの値と重なり合う。普通コンドライトとエンスタタイトコンドライトのSe/Te比は著しく異なっている。BSEのカルコゲン/HSE比は、CM(ミゲイ隕石種)炭素質コンドライトと似ており、BSEに見られるHSEの特徴は、揮発性物質がやや枯渇した炭素質コンドライトに似た物質が支配的で、おそらく非コンドライト物質の割合は少ないことを反映しているという見方と矛盾しない。BSEにおける水と炭素の存在度に対する見積もりにもよるが、レイトベニアはBSEにおける水素収支と炭素収支の20〜100%を供給した可能性がある。

