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分子生物学:Rev-Erbは、エンハンサーに由来する転写の阻害により、マクロファージの遺伝子発現を抑制する

Nature 498, 7455 doi: 10.1038/nature12209

Rev-Erb-αとRev-Erb-βは核内受容体で、概日リズムや代謝、炎症応答の制御に関わる遺伝子の発現を調節している。Rev-Erbは、標的遺伝子のエンハンサーやプロモーター中にあるRev-Erb応答配列の所へ核内受容体コリプレッサー(NCoR)–HDAC3複合体を誘導することにより転写抑制因子として働くが、細胞特異的な転写抑制プログラムの分子基盤はまだ解明されていない。本論文では、マウスマクロファージのRev-Erbが、マクロファージ系列決定因子によって選択された遠位エンハンサーの機能の阻害により標的遺伝子の発現を調節し、マクロファージ特異的な転写抑制プログラムを作り出していることの証拠を提示する。特に、Rev-Erbの抑制機能が、エンハンサー由来のRNA(eRNA)の転写を阻害する能力と関連している点は注目される。さらに、Rev-Erbによる負の調節を受ける2つのエンハンサー部位でeRNAを選択的に分解すると周辺のmRNAの発現が低下することから、これらのeRNAはエンハンサーの機能に直接的役割を果たしていると考えられる。GRO(global run-on sequencing)法に改変を加えた新生5′末端を定量する方法を用いてeRNAの開始部位を正確に決定することにより、標的プロモーターにエンハンサー活性を完全に伝えるには、転写因子の結合に関わる塩基配列とeRNA転写産物をコードする特異的塩基配列の両方が必要であることが明らかになった。これらの知見は、eRNAがエンハンサーの機能に直接寄与している証拠を示しており、Rev-ErbはeRNAの転写を抑制によって遠位の遺伝子発現抑制を行っていると考えられる。

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