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細胞:タンパク質のマクロピノサイトーシスはRas形質転換細胞におけるアミノ酸供給経路である
Nature 497, 7451 doi: 10.1038/nature12138
マクロピノサイトーシスは進化的に非常によく保存されたエンドサイトーシス過程であり、細胞外の液体とそこに含まれる物質を、マクロピノソームと呼ばれる大型で不均一な小胞によって細胞内に取り込む。発がん性Rasタンパク質はマクロピノサイトーシスを亢進することが知られているが、この取り込み機構の形質転換表現型に対する機能的関与については、まだわかっていない。本研究では、Ras形質転換細胞が、マクロピノサイトーシスによって細胞外のタンパク質を細胞内へ輸送することを示す。取り込まれたタンパク質は酵素によって分解され、主要な炭素代謝に利用可能なグルタミンなどのアミノ酸となる。したがって、Ras形質転換細胞が増殖の際に示す細胞外遊離グルタミンに対する依存性は、マクロピノサイトーシスによるタンパク質取り込みによって抑えられる可能性がある。マクロピノサイトーシスが腫瘍の栄養摂取に重要な役割を示すことと一致して、マクロピノサイトーシスの薬理学的阻害は異種移植されたRas形質転換型膵臓腫瘍の増殖を低下させた。以上の結果は、マクロピノサイトーシスががん細胞に固有の代謝的必要性を支える機構であることを明らかにしており、この作用が抗がん療法開発に使える可能性を示している。

