Letter
宇宙:高磁気レイノルズ数におけるせん断駆動ダイナモ波
Nature 497, 7450 doi: 10.1038/nature12177
天体物理学的磁場は、高伝導度の乱流に駆動されるダイナモ作用によって発生するにもかかわらず、顕著な組織化を示すことが多い。例として、11年の太陽周期があり、太陽表面全体にわたって空間的コヒーレンスを示す。この大規模組織化の出現で理解し難いのは、低伝導度(磁気レイノルズ数Rmで測定される)ではダイナモ場が十分組織化されるのに対し、高Rmでは急変する小規模ゆらぎによってその構造が支配されることである。こうした状況が生じるのは、最小規模でひずみ速度が最高になり、最も効率よく磁場が増幅されるためである。したがって、高Rmで大規模ダイナモ特性が持続する流れを見いだす取り組みのほとんどが、成功しなかった。今回我々は、高Rmにおいて組織化された磁場を発生させることのできるダイナモの高分解能シミュレーションについて報告する。実際、発生機構は、らせん流とせん断の相互作用と関係しており、Rmが大きいときにのみ効果的となる。せん断は、通常考えられているとおり、大規模での発生を促進しない。むしろ、小規模での発生を抑制する。解は、伝搬するダイナモ波で構成される。ダイナモ波は60年以上前に存在が仮定され、その後太陽周期をモデル化するために用いられてきた。

