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発生:マイクロRNA miR-235は芽細胞の休眠と栄養状態とを結びつける

Nature 497, 7450 doi: 10.1038/nature12117

自己複製や分化、休眠といった幹細胞や芽細胞の挙動が生理状態の変化と協調することが、成長、再生、組織恒常性などの基礎を成している。孵化直後の線虫(Caenorhabditis elegans)の幼虫では、栄養状態が改善するまで、生殖系列幹細胞と体細胞性芽細胞は、移動、増殖、分化などのさまざまな細胞現象からなる後胚発生を一時停止することができる(L1休眠と呼ばれる)。これまでの研究で、インスリン/インスリン様増殖因子(IGF)シグナル伝達(IIS)経路によって、この発生停止が調節されることが示されているが、IIS経路がこれらの多能性細胞に栄養応答能を付与する機構の詳細についてはわかっていない。本研究では、哺乳類の発がん性miR-17-92クラスターを構成するマイクロRNA(miRNA)miR-92に対する唯一の線虫オルソログであるmiR-235が、皮下組織とグリア細胞で働き、神経芽細胞と中胚葉性芽細胞の両方で後胚発生現象を停止させることを示す。mir-235の発現はL1休眠の間は維持され、摂食によってIIS経路依存的な様式で低下する。miR-235の標的の1つであり、哺乳類のgerm cell nuclear factorのオルソログをコードするnhr-91の発現上昇が、miRNAの欠失による異常の原因であった。以上の結果は、芽細胞の挙動を栄養状態に結びつけるという、miR-92オルソログの新たな役割を明らかにしている。

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