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免疫:ヒトヘルペスウイルス感染におけるCD8αα+皮膚常在性T細胞による免疫監視

Nature 497, 7450 doi: 10.1038/nature12110

ヒトでの単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)の再活性化のほとんどは無症状であり、それに伴ってウイルスの急速な増殖と封じ込めが起こる。以前の研究で、ヘルペス病変部からウイルスが排除された後にも、性器の皮膚と粘膜にある真皮・表皮接合部(DEJ;再活性化ウイルスの神経からの放出口となる)にCD8+ T細胞が長期間にわたって存在し続けることが示されている。存続するこのCD8+ T細胞集団の表現型と機能は知られていない。今回我々は、性器皮膚の逐次的に採取した生検標品について、細胞種特異的レーザーキャプチャーマイクロダイセクション法、転写プロファイリングおよびT細胞抗原受容体β鎖(TCRβ)遺伝子多型解析を用いて、DEJにおける主要な常在性CD8+ T細胞集団がCD8αα+ T細胞であり、これが以前にHSV-2が再活性化された部位に存続することを示す。DEJに局在するCD8αα+ T細胞は、リンパ球の移出と再循環に必要なケモカイン受容体の発現を欠き、T細胞活性化と抗ウイルス活性を示す遺伝子シグネチャーを持ち、臨床的またウイルス学的な意味での静止期に細胞溶解性顆粒を産生する。TCRβ鎖レパートリーの塩基配列解読から、DEJに存在するCD8αα+ T細胞がオリゴクローン性で、多様なTCR可変β遺伝子が使われており、この点が粘膜関連インバリアントT細胞やナチュラルキラーT細胞で広く見られているものとは異なることがわかった。支配的なクローン型は、2年半にわたって起こった複数回の再発の間で重複することが示された。再発した場合の無症候性の迅速なHSV-2封じ込めという症状も、高いCD8エフェクター・ターゲット細胞比およびCD8αα+ T細胞の限局的な密度の高さと関連していた。これらの結果は、DEJ CD8αα+ T細胞が、ヒト末梢組織で免疫監視とHSV-2再活性化の当初の封じ込めに重要な役割を果たすと思われる組織常在性細胞であることを示している。CD8αα+ T細胞の誘導は、皮膚および粘膜感染に対して効果的なワクチン開発のための極めて重要な構成要素であるかもしれない。

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