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発生:Tet1は減数分裂関連遺伝子の発現調節により減数分裂を制御する
Nature 492, 7429 doi: 10.1038/nature11709
減数分裂は生殖細胞に特異的な細胞分裂様式であり、有性生殖のための半数体配偶子を作り出す。マウスの始原生殖細胞は、減数分裂開始の前に一連のエピジェネティックな再プログラム化段階を経て、これによりCpGに富むDNA領域におけるシトシン5位DNAメチル化(5mC)の大規模な消失などが起こる。Dnmt3lや、ヒストンメチルトランスフェラーゼのG9aとPrdm9など、いくつかのエピジェネティック制御因子が減数分裂に重要であることが報告されているが、減数分裂関連遺伝子群の発現調節の仕組みや、それらの発現が正常な減数分裂にどのようにかかわっているのかについては、ほとんどわかっていない。本研究ではマウスでの機能喪失実験により、5mC特異的なジオキシゲナーゼTet1が、マウス卵母細胞の減数分裂調節に重要な役割を担っていることを示す。Tet1の欠失は、雌の生殖細胞数と妊性を著しく低下させる。Tet1を欠失した卵細胞では、一価の染色体や未修復のDNA二重鎖切断も見られる。Tet1の欠失は、始原生殖細胞で起こるゲノム全体での脱メチル化にはあまり大きな影響を及ぼさないが、DNA脱メチル化の異常と、一部の減数分裂関連遺伝子の発現低下が生じる。したがって、以上の結果は、雌の生殖細胞における減数分裂と減数分裂関連遺伝子の活性化にTet1が機能していることを確証している。

