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脳:運動野–感覚野間投射路の活動から体性感覚の分散符号化が明らかになる
Nature 489, 7415 doi: 10.1038/nature11321
一次感覚野への皮質内フィードバック投射は、新皮質の第一層(L1)に最も密に終末を持ち、そこで錐体ニューロンの房状の樹状突起とシナプスを作る。L1入力は「文脈的な」情報を伝えると考えられているが、L1フィードバックが伝達する信号の性質は未解明である。げっ歯類の体性感覚系では、感覚毛運動野(vM1)から感覚毛体性感覚野(vS1、別名バレル野)への空間的には疎なフィードバック投射が、ひげの接触をひげの位置という文脈で解釈して対象の場所を算出できるようにしている可能性がある。マウスがひげで対象に触れてその特徴を突き止めるとき、ひげの接触はまずvS1を活動させ、その後vM1を体性感覚性に活動させる。今回、軸索のカルシウム画像化を利用して、マウスがひげで対象の場所を突き止める際の、バレル野L1にあるvM1からvS1への求心性繊維の活動を追跡した。空間的に絡み合う軸索のそれぞれが、ひげの動きや接触、その他の行動的特徴を表現していた。一部の軸索集団では、その活動が対象の場所に依存しており、接触後にも数秒間持続した。したがって、バレル野のニューロンは、長時間にわたって複数のひげの動きと接触(積極的な接触による対象の同定や進路決定に重要な要素)を統合する情報を持つ。

