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免疫:内在性抗原はナイーブB細胞の応答性を調節するがT細胞の応答性は調節しない

Nature 489, 7414 doi: 10.1038/nature11311

ヒトでは、新たに発生したB細胞の最大75%までと成熟B細胞のほぼ30%が、ある程度の自己反応性を示す。しかし、発生中および発生が完了してからのB細胞が、自己抗原に暴露された際にどのようにして寛容を確立、維持するのかはわかっていない。B細胞抗原受容体(BCR)トランスジェニックモデルの研究から、機能的無反応状態、すなわち「アネルギー」の重要な役割が強調されるようになった。得られた証拠では、T細胞の場合とは異なり、B細胞では受容体の除去ではなく、受容体編集やアネルギーがB細胞寛容の大部分の説明となることが示唆されている。しかし、マウスの多様な成熟B細胞レパートリーにアネルギー状態の自己反応性B細胞が含まれるのかどうか、もし含まれるとすれば、そのような細胞は発生中もしくは発生後に抗原に遭遇するのかどうかはまだ明らかになっていない。BCRシグナル伝達によりNur77調節領域の制御下で緑色蛍光タンパク質の発現が迅速かつ強力に誘導されるレポーターマウスを使って、in vivoでB細胞が成熟する間の抗原依存的および抗原非依存的BCRシグナル伝達事象が可視化された。今回我々は、B細胞は脾臓での発生の間に抗原と遭遇すること、そしてこの抗原暴露が次にB細胞のBCRシグナル伝達の応答性を調節し、少なくともその一部は、膜型IgDではなく膜型IgM BCRの発現低下およびカルシウムの基礎レベルの調節によっていることを示す。これとは対照的に、成熟したナイーブT細胞では、これに類似した過程は起こらない。我々のデータは、自己反応性B細胞が成熟レパートリー内に存在することだけでなく、機能的無反応状態つまりアネルギーが、成熟B細胞レパートリーに連続して存在するという、ずっと予測されてきたが明らかになっていなかった事実についても実証している。これらの結果は、T細胞とB細胞で寛容を確立する異なる仕組みや、このような仕組みが疾患でどのようにして破綻するのかを解明していくのに重要なかかわりがある。

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