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生理:APJは心肥大で2機能性の受容体として作用する

Nature 488, 7411 doi: 10.1038/nature11263

心肥大は、持続性の過負荷に対する適応応答として始まるが、続いて心不全が起こると病的に進行する。今回我々は、Gタンパク質共役受容体APJの遺伝的欠失が、心筋肥大と心不全を顕著に減弱することにより、慢性圧負荷に対する抵抗性をもたらすことを報告する。それとは対照的に、APJの内因性リガンドであるアペリンを欠損したマウスは慢性圧負荷に対する感受性を維持しており、このことからAPJのアペリン非依存的機能が示唆される。新鮮に単離したAPJヌル心筋細胞では、伸展刺激に対する応答が減弱しており、APJが機械刺激受容分子であることが示唆される。伸展刺激によるAPJの活性化は、心筋細胞のサイズを増大させ、心肥大の分子マーカーを生じさせる。アペリンはAPJを刺激してGαiを活性化し、保護的応答を引き起こすが、伸展刺激はAPJ依存的でGタンパク質非依存的な様式でシグナル伝達を行い、肥大を引き起こす。伸展刺激誘導性の肥大は、β-アレスチンのノックダウンあるいはGαiを介して作用するアペリンの薬理学的用量によって予防される。総合すると我々の結果は、APJが、機械的伸展刺激と内因性ペプチドであるアペリンの両方に対する2機能性の受容体であることを示している。これらの刺激のバランスを感知することにより、APJは持続的な過負荷を心筋細胞肥大に結びつける重要な位置を占めている。

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